回収されてきた用具を、清潔で安心な用具として再利用できるようにメンテナンスを行います。
洗浄、消毒、点検、修理など技術や経験を要する作業は専門のスタッフが、隅々まで徹底的にチェックを行い、新品同様の状態に整備いたします。
レンタル商品洗浄・消毒工程

修理屋スグルの消毒メンテナンス日記一覧
虫ゴム交換の巻
ある日、私の前に1台の車椅子が現れました
乗り心地が良くないと思ったら、写真のように完全に空気が抜けて大変な状態になっています
これは放ってはいけませんね
こんな車椅子を見たら修理せずにはいられません
さてどうやって修理をしましょうか?
まずは、原因を考えていきましょう
①単純に空気が減っている
②虫ゴムに穴が空いている
③チューブに穴が空いている
【修理方法】
①単純に空気が減っている→空気を入れる
②虫ゴムに穴が空いている→虫ゴムを交換する
③チューブに穴が空いている→チューブ交換かパンク修理で修理が出来ます
な、なんと
写真のように綺麗に虫ゴムが破れてます
なので今回は②の虫ゴムの交換で修理しましょう
使う部品は右下写真の虫ゴムだけです
では修理をしていきましょう
とても簡単です
①まず破れた虫ゴムを外します
②次に新しい虫ゴムを取り付けます
③最後に余った部分を切り取り、完成になります
④確認:この後空気を入れた状態で約1日程度空気が減っていなければ、問題ないです
今回は一週間以上空気圧が変わらなかったので
虫ゴムの破れが原因でした。
もし、それでも空気が減るようならチューブにも原因が考えられます
チューブに穴が空いていないか確認しないといけません。
冬場は虫ゴムの取り付けがなかなか大変です
指先で押し込みながら取り付けるのですが、
爪が大変なことになります
私は虫ゴムを熱湯につけてからやってます
そうすると割とスイスイ奥に入っていきます
おまけで、右の写真のタイプは虫ゴムを付けても修理出来ないです
このタイプが古くなった場合は、写真のパーツを新しく交換する必要があります
虫ゴムを交換したが空気が抜けるということで、このタイプに虫ゴムを付けられているケースが時々ありますが
これに新品の虫ゴムを付けても効果がないので、空気は抜けてしまいます。
本日は以上になります
長々と書きましたが、5分程度の簡単な作業です

駐車ブレーキ交換の巻
●状態確認
駐車ブレーキが効かなくなった際は、先にブレーキではなく後輪の状態を確認した方が良いです
ブレーキで後輪を抑えて車体を動かなくするので、後輪の状態が悪いとブレーキは効かなくなります。
例えば、後輪の溝がなくなっていたり、空気が減っていたりするとそれだけでブレーキが効かなくなります
修理依頼で空気を入れただけで直るケースが多いです。
今回はタイヤは問題無く、ブレーキの位置を調整しても修理できなかったので、ブレーキの変形が原因になります。
なのでブレーキを交換して修理します
①古いブレーキを外す
まずは、古いブレーキを外します。
写真のようにナット2箇所で固定されていることが多いです。
外すのはそんなに難しくはないです。
②新しいブレーキの取付
次に新しいブレーキを取り付けます
新しい部品はやはり美しいですね
長く使った車椅子でも部品を変えるだけで輝いて見えます
先程外した位置にブレーキを取り付けます。
同じようにナット2箇所で固定します。
無事に取り付け出来ました
●今回の感想
調整が終わりブレーキ交換完成しました
ちなみにブレーキの固さを左右同じに調整することも大事です!
今回の修理時間は約15分でした
駐車ブレーキの交換は修理難易度としてはそんなに難しくはないです
今回は駐車ブレーキの交換だけで修理出来ましたが、後輪タイヤと合わせて交換して修理するケースの方が多いですね
今回のポイントとしては
①駐車ブレーキが効かなくなった際は、後輪の状態も一緒に確認する
②駐車ブレーキはゆる過ぎず、かた過ぎず調整する
です
本日もお付き合い頂きありがとうございました
また修理をしたら報告します

後輪タイヤ交換の巻
よろしくお願いします
消毒メンテナンス日記ということで、
週1回修理した内容や感じた出来事を更新しておりましたが、
困ったことか起きました
それは………
書くことがない
そんなに頻繁に修理もトラブルも起きないですよね
その方がいいんですけどね
平和が一番ですもの
そもそも私の頭で毎週新しいアイデアが浮かぶことは、
私が総理大臣になる位不可能なことでした
次からはメンテナンス紹介ということで、
普段行っている車椅子のメンテナンスや整備のポイントを紹介していきます
ちなみに弊社では各車椅子ごとに写真のような点検チェック表を使って
メンテナンスを行っています
↑写真はお仕事中の私の上司です
では、次回からマニアックになり過ぎないように、
出来るだけ分かりやすく頑張って書きます

後輪タイヤ交換の巻

歩行器の整備と消毒
本日は幸和製作所様のテイコブリトルF WAW03という商品の整備と消毒をします ●整備前 ①清拭と消毒 屋外で使用するタイプの歩行器はどうしても汚れやすいです 今回の歩行器もややホコリと泥が付着しています ※ちなみに汚れを落とすことが清拭で、殺菌することが消毒です 泥やホコリがついているだけなら拭き取るだけですぐに綺麗になります ちなみにサビや汚れが付着したものはかなり苦労します
②ブレーキ 私の主観ですが、安全に使用するためには、ブレーキ調整とネジの締め付けが大事です 直接事故につながりやすい部分なので大事です ブレーキは使っているとブレーキレバーとタイヤの間に隙間が出来て、ブレーキの効きが悪くなります ちなみに隙間が出来る原因はブレーキレバーとブレーキ部分を繋ぐワイヤーが使用すると伸びてくるからです 簡単な修理でブレーキ調整できます ③走行性 前輪の首振り部分に汚れが付着することで走行性が悪くなります 市販の潤滑用のスプレーを付着させることで走行性が良くなります では頑張って清拭と整備をします
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●整備後 ①清拭と消毒 30分一生懸命拭きました 写真では分かり辛いですが、泥とホコリはとれました ②ブレーキ ブレーキもしっかり効くように調整しましたので、安全にご利用頂けます 補足で、ブレーキを固く調整し過ぎると、ブレーキをかけれなくなったり、使いづらくなります 程よく調整するのが大事です ③走行性 前輪にスプレーを注入したことで走行性も良くなりました 今回は、調整のみでしたが、場合によって部品交換が必要な場合もあります それはまたの機会に‥‥ 終わりに 安全安心にご利用頂けるように、これからも勉強していきます よろしくお願いします 東大阪センター 才本卓
