心温まるストーリー★介護の現場から~介護すること、されること~★
快適な環境作りで1人暮らしが実現!
『今が一番楽しい』と喜色満面のAさん
結婚後はご主人とお商売をされ、家事、育児を担いながらも、旅行、お買物と活発な生活を送られていました。ご主人の逝去を機に娘さんと同居となってからも、家事、愛犬の散歩と役割をもち、楽しく過ごされていました。
Aさんに出会ったのは約半年前。持病の脊柱菅狭窄症が悪化し、腰からふとももにかけて、しびれと痛みで歩けなくなるほどの苦しさと、転倒の不安から外出されなくなり、生活意欲の低下が見られました。理学療法士、福祉用具専門相談員、ケアマネジャーが連携し、リハビリ訓練、歩行器の貸与などを実施、身体機能は徐々に向上し、1人で外出できるまでに改善されました。
快適な住環境となったことで、一人暮らしに自信をもち、以前にも増してアクティブな生活に。今では友人を招きお料理をふるまったり、フラワーアレンジメントに通うなど楽しみを持たれています。「皆さんのおかげで、歳をとってもこんなに楽しい生活が送れるのは幸せです」と感謝の言葉をいただきました。利用者様や家族様からの感謝の言葉は『宝物』です。
今後も、より多くの方に幸せが提供できるように頑張ってまいります。
株式会社ウィズ西営業所
介護支援専門員 間 雪江

初めて介護保険サービスを利用して。体重が6㎏増えた!
Aさんは57歳の男性です。
脱サラをして新規一転、焼き鳥屋さんを開業!
お母様の協力も得て順風満帆で頑張っておられたのですが、49歳の時、足が震えるなど身体に異常を感じ、病院を受診され、パーキンソン病の診断を受けられました。
しばらくは通院治療を続けておられましたが、52歳の時
口腔がんを発症し、9カ所もがんが見つかりました。
21時間30分の大手術の後、5カ月間入院して、なんとか日常生活を送ることができるところまで回復されました。
ところが年々ご飯が食べづらくなり、体重も減り、歩くときにふらつくなどいろいろな不安が増してこられました。
リハビリをしたら少しでもよくなるのではないかと考えられて、ご自身で役所に相談に行かれ、介護保険の申請をされました。
要介護2の認定が下り、そこからケアマネジャーとして私とAさんとの関わりが始まりました。
初めてお会いした時は、身長が173㎝あるのに、体重が46㎏。
口腔がんの後遺症で唾液が止まらず食事がしづらいし、お茶や水を飲む事も難しいとのこと。
ST(言語聴覚士)によるリハビリが必要ではないかと考えましたが、ご本人がまずはしっかりと歩けるようになりたいと強く希望されました。
自転車で行ける自宅近くの機能訓練特化型のデイサービスを利用することになり、まずは週2回から開始。
最初は体力的な心配があったのですが、案ずるより産むがやすし…
たった1週間で同居のお母様から「体重が2㎏増えたのよ!」と喜びの声をお聞きし、半月後にお伺いすると、さらに意欲的になっておられ、追加のサービスとしてSTのリハビリを希望されました。
自宅での嚥下や発声のリハビリが週1回から始まり、すぐに週2回に増やされました。

⑥家族に支えられて、研究を継続
そのAさんが脳梗塞で倒れました。幸い発見も早く手足の麻痺もありません。
落ち込んでいるAさんのために、奥様はご自分も足に不安があるにもかかわらず、
実はAさんの郷土史講座は私も生まれた地域です。
株式会社ウィズ 吹田営業所 介護支援専門員 橋本裕之

⑤介護を楽にすることで広がる生活の質
Aさん(88歳/男性)は、長年趣味の山登りを続けるなど健脚を自慢にしておられ、
ひとり暮らしでしたが、家事もそつなくこなしておられました。
そんなAさんも、病気を発症し入院加療を余儀なくされました。
退院後は、また山に登りたいと考えておられましたが、
長期入院の影響で歩行能力や体力が落ちていたため、
ご本人の希望で通所リハビリテーションを利用して、歩行能力の向上に努められました。
その後、少し時間はかかりましたが、友人と一緒にまた山登りが再開できるようになりました。
ご自身の望む生活を介護保険の活用により取り戻されましたが、
数年後に病気が再発し難病であることが判明しました。
主治医からは、病状の改善は難しく徐々に悪化していき、
身体の状態もそれとともに低下していくと説明がありました。
退院後、自宅内は何とか伝って歩かれますが、
屋外歩行は困難となり、車いすでの外出となりました。
退院後ひとりで暮らすのは困難とのことから、
次女様が同居して介護をすることになり、
次女様は、これまでの父の元気な姿と現状との違いに胸を痛められ、
何とか以前のような生活を取り戻し、元気になるようにしてあげたいと考えられました。
そこで外出が好きだった父親を車いす介助で毎日散歩や買い物等に出かけるようにされ、
ご本人もそれをとても喜んでおられました。
ところが、次女様も暫くしてから介護疲れからか足腰に痛みが出て、
これまでのように車いす介助で外出することが困難となり、
自宅で引きこもった生活になってしまいました。
次女様は、自分が介護を十分できなくなったせいで、
父親が好きな外出や買い物ができなくなってしまったことに悩んでおられましたが、
福祉用具専門相談員から介助者用の電動アシスト機能付き車いすの提案があり、試すことになりました。


自宅から道路までは長いスロープがあり、その昇降が大変だったことが
車いす介助での外出を阻んでいましたが、アシスト機能を使用すると
スロープの昇降がとても楽にできると驚いておられました。
体験後早々に利用したいとのことで、以前の車いすから
アシスト機能付きの車いすへと機種を変更し、
その後はこれまで続けておられた車いす介助での朝夕の散歩も再開され、
遠く離れた商店街へも買い物にも出かけ、ご本人が慣れ親しんだ人と話しをしたり、
自分の好きな物を選んで買うことが再びできることになり、
以前のような意欲的な生活を取り戻されました。
次女様は、
「車いす介助が楽にできるようになったので、
以前のように父親を色々な所に連れて行ってあげることができるようになった。
父親も自分が行きたい店に行って自分で好きなものを選んで買う楽しみができた
ととても喜んでいる。そんな父親を見ることで自分もとてもうれしい。」
と話してくれました。
「介助者が楽に介助できる」ということは、
介護の負担から利用者が介護者に遠慮してしまうという事が減り、
介護者も利用者のために十分なことをしてあげたいという思いが叶うことになり、
その結果、利用者の自立や生活の質の向上につながるということを
改めて学ぶことができました。

④夫婦二人三脚
初めてご本人にお会いした時は、腰の痛みや左側の手足の痺れで力が入らず、
検査の結果で骨折は認められず、主治医からリハビリを勧められました。
今は通所リハビリを卒業し、ご自身で運動内容を考えておられます。
雨の日や真夏の暑い日、2月の寒い日も1日も欠かさず朝夕運動を続けておられます。

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