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福祉用具消毒メンテナンス

修理屋スグルと沈黙のFIVE LIARS.8  第二部  事件編④

2022-06-27
オレが電話にでた相手はホープ君の一件目のクレームの利用者だった
ホープ君が訪問時間を間違えた事件だ!!
 
利用者様がおっしゃるには‥‥13時に約束をしていたのに‥…実際にホープ君が訪問したのは14時30分らしい…それに現場に到着したホープ君は、遅れたことに謝罪もせずいきなり商品を納品しようとしたのだ…
それに怒った利用者様がホープ君を怒鳴りつけてクレームになってしまったのだ
 
「先日は誠にに申し訳ございませんでした」
オレは利用者様に謝罪をする…
 
しかし…オレにある疑問が浮かぶ……
 
完璧主義のホープ君がそんないい加減な対応をするだろうか?
仮に訪問時間に間に合わないことはあるかもしれない……
しかしホープ君なら事前に利用者様に遅れる旨を伝えるはずだ‥…
これはまさか……
 
オレは電話の相手に質問する
「恐れ入りますが…前回の13時の訪問時間は直接担当営業に伝えられたのでしょうか?」
 
すると予期せぬ答えが返ってきた
 
「いいや今回と同じように事務所に電話したよ」
「確か男性が電話に出てくれて…その人に13時に来てくれと言った」
「確か担当営業にメールすると言っていたと思う」
 
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………………………………
 
なんと驚愕の事実判明だ
ホープ君の間違えた訪問時間は、利用者様から直接知らされたものではなかった…‥
 
ホープ君に時間をメールした人間が訪問時間を操作した可能性が出てきた
すると…そのメールをした人物が犯人なのか…‥
 
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「分かりましたありがとうございます…それでは明日一時に訪問させて頂きます……それでは失礼致します」
オレは電話を切った
 
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事件が大きく動き出した
 
あとはメールを送った社員さえ特定できれば事件解決だ!!
そういえば、男性が電話の対応をしたと言っていた
ということは犯人は事務の花子さんではないのか?
 
残るは課長か?…営業主任か?…見習い君か?…はたまたホープ君の自作自演か?…
まだまだ謎だらけだ!!
しかし事件解決に向けて一歩進展したことは間違いないようだ…
 
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オレが考えている間にホーブ君が事務所に戻って来ていた
 
「○○様から先程連絡が事務所にあったよ」
「明日の13時に靴を一足納品してほしいそうだよ」
 
オレはまずホープ君に依頼があったことを伝える…
 
そして……
 
オレは事件の真相に迫る質問をする
 
「前回の訪問で遅刻があったので……今回は必ず時間厳守で頼む、と言われていたよ」
「前回の訪問時間のメールはここ南支店の事務所からメールで届いたんだよね?」
「よかったらそのメールを見せてくれないかな?」
 
ホープ君は会社携帯を触ってメールを探す
「あった……これですね…」
ホープ君はオレにメールを見せてくれた
 
メールの文面はこうだ
 
【件名】○○様より訪問依頼
【本文内容】
お疲れさまです。
先程○○ 様から事務所に連絡がありました
○月○日の14時半に訪問してほしいとの事です
よろしくお願い致します
 
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クソっっ!!…事務所からのメールなので誰が送ったか分からない…しかも送信者の氏名も記されていない…
これではメールの送り主を特定することは不可能だ!!
 
しかし今回新事実が判明した
メールの訪問時間は14時半と書かれていた
利用者様が伝えた時間は13時のハズだ…
 
やはり訪問時間は細工されていた…
一件目の事件は、「時間トリック」によって誰かが仕組んだことだったのだ
 
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「どうしてメールで送られてきた時間が間違っていたことを、利用者様に伝えなかったんだい?」
オレはホープ君に質問した
 
するとホープ君が答えた
 
「そんなことを言って利用者様に言い訳をしても仕方がないじゃないですか……」
「それに利用者様を疑うことにもなりますし……」
 
なんて純粋なんだ!!!!
ホープ君の頭の中には利用者様のことしか存在していないのだ
ほんとうに感心だ!!
オレのホープ君に対する感情はもはや尊敬に変化していた
 
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ホープ君のメールを確認している間に、課長が事務所に戻って来ていた
 
そして車いすの納品に行っていた営業主任と見習い君も戻ってきた
 
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何やら主任の様子がおかしい
 
主任が言う
 
「や…やられましたよ…」
「私の車いすにも細工がされていました」
「納品しようとしたハンドルがグラグラで納品出来ませんでした……」
「明日中に交換品を必ず持ってこいと言われました」
「最悪だ…どうすればいいんだ…」
 
主任はパニックで我を忘れてしまっている!!
 
しかしこれはどういう事だ?…
犯人の狙いはホープ君ではなかったのか?
 
主任はさらに狂ったように話し続ける
 
「やはりこれは我々への復習なんだ!!!!……」
「過去にあんな事をしてしまったからいけないんだ…」
「チキショーーーーー!!」
「課長……助けてくださいよ……私はあの時あなたの指示通りに動いただけなんですから……」
 
課長が言う
「し……知らん……オレは何も知らん……」
 
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なんと…南支店で5件目のクレームが発生してしまった!!
しかしは被害者は主任だと‥…
 
ターゲットはホープ君じゃなかったのか?!!!!!
 
オレの頭は今起きている状況に追い付くことが出来ない…
 
一体なにがどうなっているというのだ…
 
「…過去にあんな事をしてしまった……あなたの指示通りに動いただけ…」
課長と主任は何の話をしているのだ??
 
それをただ見つめるオレとホープ君と花子さんと見習い君
 
そして…
この状況を…一人あざ笑う…真犯人LIAR…
 
AVEC社 南支店事務所は大混乱だ!!!!
 
続く
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