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福祉用具消毒メンテナンス

修理屋スグルと沈黙のFIVE LIARS.2  第一部 序章編②

2022-04-12
オレは事務屋スグル
今日も「事務道」を極めるために頑張るのだ
 
オレの業務は福祉用具のレンタル商品の手配だ
いわゆるレンタル事務というやつだ
 
福祉用具サービスには大きく販売のサービスとレンタルのサービスに分かれている
 
オレの業務はレンタルのサービスに関係している
 
営業がレンタル依頼を利用者様から頂いてくる
納品日に間に合うようにレンタル商品を手配するのがオレの業務なのだ
 
………………………………
………………………………
 
「交換分の商品の手配を大至急お願いしますよ!!」
 
業務開始早々、さっそく依頼のお出ましだ
声をかけてきたのは、この部署の新人営業だ
 
「明日中に同機種交換したいので、間に合うように手配をお願いします」
「今月3件目のクレームですよ」
「なんだか最近ついてないなぁ!!」
 
そう言って、ブツブツ言いながら去って行った…
 
彼は新人ながら、この南支店のトップ成績を収めている
まさにこの会社の未来のホープ!!
人呼んでホープ君だ!!!!
完璧主義でほとんどミスなどしない
利用者からの信頼も高く、今や南支店のエース的存在なのだ
 
「なんで僕ばっかりこんな目に会わないといけないんだ!!!!」
 
去っていったはずなのに、声だけがどこからか聞こえてきた
どうやらホープ君は最近少し機嫌が悪いようだ…
 
「あんなにイライラされたらこっちも仕事がやり辛くなりますよね?」
 
そうオレに声を掛けて来たのは、もう一人の事務だ
 
名前は花子さん
この男臭い事務所の中でまさに花のような存在だ!!!!
花子さんは基本的に販売関係の商品の手配を担当している
 
「ちょっと売上が凄いからってなんなのよ…」
 
花子さんは基本的に大人しい性格なのだが、ホープ君の機嫌が悪いので、花子さんも最近少しイライラしているようだ…
 
「主任もたまにはビシッと言ってやって下さいよ!!」
「あんな調子じゃこちらの仕事にも悪影響が出ますよ!!」
 
花子さんの怒りが飛び火したのは、ホープ君の上司の営業主任
 
「まぁまぁ…」
「まだ新人なんだから大目に見ましょうよ!!」
「彼もまたすぐいつもの調子を取り戻します」
そう言って、花子さんをなだめている
 
主任は基本的に平和主義で、仏様のような方だ
まぁ、ホープ君の勢いに手出しができないだけのような気もするが…
ちなみにホープ君の売上は、主任よりも高い
もはや主任が何か言いたくても言えない空気になってしまっているのも悲しいことに事実だ
 
「まぁそんなに気を落とすな!!」
「弘法(こうぼう)も筆の誤りってやつだ!!!!」
「すぐにまた調子が出てくるさ!!!!」
「ワッハッハ!!!!」
落ち込んでいるホープ君に話しかけたのは課長
 
課長は南支店を統括している所属長だ
いわば我が南支店のトップであり、リーダー的存在だ
 
課長はホープ君のことをいつも気に掛けている
売り上げ目標達成のためには、ホーブ君の調子が大いに影響してくる
だから基本的にホープ君には優しいのだ
 
ただ…
反対に他の皆さんには厳しい面があり……
 
「みんなも彼が元気になるように励ましてくれよ!!」
「彼が調子を取り戻すまで、君たちもたまには活躍してくれよ!!!!」
「ワッハッハ!!!!」
 
「はぁ……そうですね…」
営業主任と事務の花子さんが力ない声で返事をする…
 
課長は明るくて基本的には善人なのだか…
まぁ…何というか……
デリカシーが無いというか‥…
とりあえずそんな感じだ… 
 
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………………………………
 
「君もそう思うだろう!!」
「彼の元気が出るように少しは頑張れよ!!」
「ワッハッハ!!!!」
 
「はい」
「今日も精一杯頑張ります」
「課長ありがとうございます」
 
そう返事をしたのはホープ君と同期の新入社員だ
彼も営業なのだが、まだ見習い中で先輩と同行して営業の勉強をしている
新人の見習い君
 
見習い君は……まぁ…‥
素直でいいやつなのだが……‥
少し天然な面があり……
先程も別に褒められてもいないのに……
課長に「ありがとうございます」と言ってしまうあたりが………
会話が成立しないというか‥…
空気が読めないというか……
………………………………
まぁ、なにせ憎めないカワイイ奴なのだ!!!!
まだ仕事は一人で任せられないが……!!
 
 
とりあえず、この南支店営業所には俺を除いて5名の社員がいる
 
元気な課長
仏様のような主任
マドンナ花子さん
エース的存在のホープ君
空気が読めない見習い君
この仲間達といっしょにオレは事務屋として業務を行っているのだ

 
続く
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