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福祉用具消毒メンテナンス

修理屋スグルとフットレストの陰謀(②事件編)

2021-08-10
最大の難所であるブレーキの整備が終わったことで、
一気に安心感が訪れる

ブレーキに不備があった場合、確認する箇所が多くあり、
かなりの時間を奪われてしまう

安堵と共にメンテナンスのスピードも上がっていく

【写真②】座背シートのネジの締め付け確認
→まったく問題無く点検終了だ

【写真③】前後輪の状態と回転確認
→同じく→まったく問題無く点検終了だ

写真2
写真3
ここまで整備が進めば、整備もほとんど終わったようなものだ
次はどの車椅子を点検をしようか?
そんなことを考える余裕すらこの時はあった。
 
しかしこの油断が数分後に後悔に変わることになる
 
・・・
 次は足置きの点検をするとしようか
何だこの感じは・・・
何か嫌な予感がする・・・
オレの中に再びとてつもない緊張感が訪れる
 
 
足置きの点検は
足置きを折りたたんだ状態で、
少しの振動で下に落ちないかを点検する

通常車椅子に座る際は足置きとして使用するが、
立ち座りの際は邪魔になるので畳んだ状態で使用する

頭の中は不安でいっぱいだが、避けては通ることはできない

点検を進めるしか道はないのだ
 
点検方法としては

①車椅子を少し浮かせて、
下に落とし振動を与えた際に足置きが落下しないか確認する

②足置きを畳んだ状態で、
手で軽く払い足置きが落下しないか確認する

がある
恐怖を感じながら、車椅子を上に上げる
この後、落下させても足置きが下に落ちなければ問題無しなのだが………
 
任せたぞ!!!!
落ちずに踏ん張ってくれ!!
根性見せろ!!!!
 
そんな願いを込めながら車椅子を浮かせた手を離す
スローモーションのように車椅子がゆっくり落下しながら前輪が地面に付き、前輪に振動が加わる


・・・・・・
・・・・・・
パタ
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あ、たおれた
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・・・・・・
・・・・・・
見事に先程まで折り畳まれていた足置きが倒れてしまった
こんな衝撃に耐えられないようでは、立ち座りや移乗動作の衝撃で確実に足置きが落下してしまう。
こんなことでは、利用者様が動作中にケガをされてしまうではないか!!!
 
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・・・・・・
先程までの平和は何だったのか 
まさかこんな事件が起きてしまうとは
オレの中に絶望感が訪れる
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うなだれるようにその場に崩れ落ちる
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もうだめだ
おしまいだ
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いや
このままではいけない
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利用者様に安全に使用して頂くためにこのままではいけない
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修理をするしかない
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・・・・・・
気付けばオレは立ち上がり、その目から絶望は消えていた
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