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ウィズ便り

介護現場の体験談を中心に、福祉用具についてのご紹介、介護保険等に関する情報を定期的に発信させて頂きます。
弊社とお客様のコミュニケーションの一助となれば幸いです。

心温まるストーリー★介護の現場から~介護すること、されること~★

③夫を亡くした悲しみ乗り越え、生きがいをみつけた利用者様

2020-12-07
③夫を亡くした悲しみ乗り越え、生きがいをみつけた利用者様
昨年40年間連れ添ったご主人さんを亡くされたAさん
結婚当初から、ご夫婦で仕立て屋さんを営み、地域で仕立てが上手だと評判のいいお店でした。ご夫婦の仲が良く海外旅行に一緒に出掛けるたり幸せな生活を送られていましたが、昨年、病気ひとつしなかったご主人が突然倒れ入院、闘病生活へ。病気のため仕事ができなくなり、残念ながらお店を休業することに。その後、病状が悪化するも入院を拒否したため、在宅介護へ移行。介護サービスを利用しながらも、Aさんの献身的な介護の末、ご主人さんは天国に旅ただれました。
Aさんは、夫を亡くした喪失感、自責の念と悲しみに暮れる日々、体調がすぐれず介護サービスの支援を受けることに。ヘルパーさん、理学療法士、ケアマネジャーの支援者の励ましにより、徐々に気持ちが落ち着き、友人とのお付き合いができるまでになりました。ところが、今年に入り、世の中がコロナ禍となり家に閉じこもる日々となり、気分の落ち込みがみられるように…心配した娘さんからの一言がFさんの生きがいを見出すことになります。
「お母さん、家には素敵な生地がたくさんあるから、マスクを縫ってみてはどう?マスクが買えない時だから、お世話になった方へプレゼントしたら喜ばれるはずよ」だったのです。娘さんからの一言で大きな光を見出したそうです。
ご主人さんと一緒に選び仕入れた高級な生地を引っ張り出し、マスク作りが始まります。
そこから才能発揮!縫製がきれいで柄も素敵、斬新なデザインやかわいいキャラクターまで芸術のようです。子供用、婦人用、紳士用とサイズも選べる。作品ができるとKさんは、お世話になった方へプレゼント。たちまち「マスク作りの名人」だと地域でも評判となり、遠方からのお客様が買いに来られるようになりました。
また、娘さんの提案でネット販売を始め、マスクの注文が殺到し、忙しい日々を迎えることとなっています。
Kさんから「大好きだった夫に、お店を再開したよと胸を張って誇ることができるわ。これからも細々と仕立て屋を続けるつもりです」と笑顔いっぱいのFさんに、私たち支援者が励まされています。
 
ウィズ便り 12月号

②電動車いすを利用してなりたい自分へ

2020-11-10
②電動車いすを利用してなりたい自分へ
「できるだけ人には頼らず自分で頑張らないといけない、昔からそう教わってきたので。」と気持ちを奮い立たせるようにTさんはいつも話してくれます。
 Tさんは生まれた時から両下肢に麻痺があり、立位も歩行もできません。子供の頃は訓練施設に入所し、その時に「あなたはどこも悪い所はない。他の人と違うのは歩けない事だけだから。」
と自立する生き方を教え込まれてきたとおっしゃいます。
 60歳の頃に胸椎後縦靭帯骨化症を発症、手術するも両下肢の痺れや脱力の改善はなく、コルセットを装着しなければ座位姿勢も安定しなくなりました。室内は両腕の力で臀部を滑らして移動、屋外は以前給付で出してもらった自走用車いすを利用されていました。
 通院はヘルパーサービスを利用し、それ以外は殆どご自身で頑張っておられましたが、年齢を重ねる内に筋力や体力も低下し、腰や腕に痛みが出現、一人での外出ができなくなってきました。
元々、好奇心旺盛でアクテイブなTさんなので、だんだんと表情も暗くなってこられたのが、少し気がかりとなりました。
 そこで、Tさんの「これからも自分の力で色々な所へ出かけ、気分転換して楽しみたい!」という思いを実現させたい、さらに両腕の力を維持したいと考え、電動車いすの利用を試してみる
事になりました。福祉用具担当者が写真での手順説明や、自宅である市営住宅の階段から車いすへの乗り移り、近くのスーパーの中まで練習に付き添いました。頑張り屋のTさんは毎日のように練習し、一人でも出かけられるようになりました。少しずつ距離を延ばし、人が多い商店街や近隣区、ずっと行きたかった百貨店の喫茶店にもとうとう行けるように。その話をしてくれたTさんの笑顔がとても素敵で、生き生きとされていたのが印象に残っています。人それぞれ病気や身体の動き、住環境、家族状況が違い、必要な物や求めている事も違います。皆それぞれが違うからこそ、その人の思いや望むくらしを聞きながらサポートをするのが私達の仕事だと思います。
 電動車いすとの出会いがTさんの暮らしを生き生きと、楽しいものに変える事ができたのだと、改めてTさんから学ばせて頂きました。
(掲載を快諾して下さいましたTさんに感謝致します。)
 
ウィズ便り 11月号

①福祉用具専門相談員の立場から

2020-10-23
①福祉用具専門相談員の立場から
ご本人に初めてお会いしたのは、病院での治療を終え自宅に帰られた日でした。
末期がんとお聞きしていましたが、奥様、娘様たちはご本人のベッドに寄り添い、「早く良くなってね、お父さん、大好きなゴルフ一緒に行こうね。」とたえず声かけをされていたのが印象的でした。
 「いつか娘さんたちとゴルフに行きましょう。」を目標にし、ご自宅でもご自身の残された力を最大限に引き出せるように、リハビリ、訪問看護の方と相談しながら福祉用具選定を進めていきました。
 住宅改修で手摺をつけ、近くを散歩できるよう歩行器をレンタルし、ご自宅で大好きなお風呂に入れるよう、シャワーチェアー導入。「ああ、やっぱり家のお風呂はええなぁ。」と喜んで頂いたのが、私の励みになりました。その後、ご家族が献身的に介護されましたが、徐々にがんが進行し、ベッド上の生活になられました。在宅医・ケアマネジャー・看護師・理学療法士・福祉用具専門相談員のチームでご自宅で過ごす方法を検討しました。ご本人の痛みや身体的な負担を和らげる為、エアーマットを早めに導入した事で床ずれが出来ず、痛みの訴えも無くご家族に見守られながら、眠るように最期を迎えられました。
 お別れの時、ご家族から「お父さんは眠れないと言ってたけど、早くエアーマットを入れてもらったおかげで、ぐっすり眠れるようになったのよ。」と喜んで言って下さいました。 
ご家族と一緒にチームで利用者様を支えられた事を糧に、今後もご本人、ご家族に寄り添える支援者として、さらに皆様に喜んで頂けるよう、チームでサービスを提供していきたいと思います。
ウィズ便り10月号
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